2020年10月19日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年10月19日(月)6、7時間目
○対 象 1学年全員
○講 師 川岡 勉 先生(愛媛大学教育学部)
「天下統一の時代と伊予」というテーマで以下の通り講義をしていただいた。
歴史は中央にしかなかったわけではなく、日本各地の町にも独自の歴史があり、私たちはその歴史環境の中で生まれ育ち、一人ひとりの人格形成がなされている。中央権力者の側・勝者の側からの視点にとらわれがちだが、地域の側・敗者の側からみると、別の見方ができ、地域に残る歴史遺産に光を当てることの重要性はそこにもある。関ヶ原の戦いの時には松山平野でも「伊予の関ヶ原」の戦いが繰り広げられ、東軍が勝利した。その戦いで亡くなった人たちの霊を未だに祀っているのはなぜか、については各自で考えてみた。
最後に生徒から「忽那」、「村上」などの名字の人が多いのは歴史と関係しているのか、という質問があり、丁寧に答えていただいた。
大学で学ぶ歴史は、教科書で習った歴史を踏まえ、少し違う角度から歴史を研究することができ、知的好奇心をくすぐり、ロマンのある分野だと感じた。
2020年10月15日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年10月15日(水)5,6時間目
○対 象 1学年全員
○講 師 村田 晋也 先生(愛媛大学 教育・学生支援機構教育企画室)
本日は3回実施されるキャリア学習Ⅰの第1回目でした。村田晋也先生のご講義の内容は以下の通りです。
「キャリア」とは学歴や職歴などの一部分のみを指すのではなく人生全体をキャリアと捉える。どの道を通って人生を歩んでいくかを考えることがキャリアデザイン。目標をたててそこへどうやって到達するか、時間や費用、労力はどれくらいかかるかを考える。途中で新しい目標へ向けて再度スケジュールし直すこともできる。まずは入試から逆算して小さな目標を立ててみるとキャリアデザインの良いトレーニングとなるのではないか。
幸せに生きていくためには何が必要かは人それぞれであるが、全員に共通して必要なものはお金である。お金がたくさんあれば幸せというわけではないが、ライフイベントにはとてもお金がかかり、ある程度ないと幸せを感じづらい。
ジャネの法則にある通り、年をとると時間が経つのを早く感じる人が多い。高校1年生に残された時間はこれまでの時間×4回くらいで、あっという間に過ぎてしまう。自分の人生を自分でコントロールするために、キャリアデザインのノウハウが役立つ。
第2回、第3回には本校を卒業した村田先生の学生さんからもお話を聞くことができます。その先輩方への質問を考えるという宿題がでました。
2020年10月13日 by admin
附属幼稚園との交流を行いました
○日 時 令和2年10月13日火曜日3・4限
○場 所 本校農場ほか
○対 象 2年生「食品製造」「生活総合A」選択生 留学生
愛媛大学教育学部附属幼稚園の赤組さん、黄組さんの園児たちが来校し、「食品製造」「生活総合A」の生徒、愛媛大学の留学生と交流しました。晴天に恵まれ、芋ほりをしたり、一緒にお弁当を食べたりして、楽しい時間を過ごしました。園児たちは大きなお芋や羊、鶏に大喜びでした。
また、理科部の水族館も興味津々で見つめていました。本校生は園児たちがお芋を掘りやすいように手助けしたり、泥がついた手を一緒に洗ってあげたりしていました。普段とはまた違うお兄さん、お姉さんとしての優しい仕草や声かけが見られました。附属幼稚園のみなさん、遠いところを来てくださり、ありがとうございました。
2020年10月12日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年10月12日(月)6、7時間目
○対 象 1学年全員
○講 師 胡柏先生(愛媛大学農学部)
2018年度に、本校1年生を対象としたアンケート結果では、農業・農村のイメージは「少子高齢化」、「後継者不足」、「過疎」、「3K」などネガティブなものが多かった。実際、日本の農業は現在、後継者不足が問題となっている。
しかし、30年前と比べると現在の農業はかなり発展しており、農学のカバーする領域も広くなっている。理系を選ぶ女子が増えたことも重なり、農学部の新設を行う大学も相次いでいる。愛媛大学でも3学科10コースに分かれて多くの学生が活発に研究を行っている。
近年注目されている農学の研究は、①先端的な農業経営の情報基盤整備、②食と農のリスク管理、③農産物流通・消費・貿易問題(フェアトレード、エシカルトレードなど)、④資源・環境問題と農業経営などである。
また、オリンピックには食材調達基準のもと農業が貢献しており、選手達にきちんと管理された食事を届けるという役目を果たしている。「良い食べ物は腐る」という言葉通り、無理に添加物を使わない方向に向かっている。今後農業は伸びる産業であり、所得も高くなる。農業の未来は明るい。
2020年9月28日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年9月28日(月)6、7時間目
○場 所 各教室(Zoomによるオンライン授業)
○対 象 1学年全員
○講 師 森田えり先生(株式会社マイナビ)
株式会社マイナビの森田えりさんによる小論文の書き方講座を受けました。
小論文とは、事実を重ねて自分の意見を主張するものであること、感想文のように「思った」と表現するのはNG、などの基本的で大事なことを教えていただきました。また、小論文は減点方式で、どんな場合に減点されるのかということも教えていただきました。
テキストやワークブックを使ってチェックテストに挑戦しながら、基本的な原稿の書き方や時数制限に関するルール、漢字が思い出せないときのテクニックなどを確認した後、①話題提示、②根拠1,2、③結論の3部構成を使って「中学生がスマートフォンを持つこと」について15分で600字程度の小論文を書きました。
今後、数回小論文についての学習を行い、最後に小論文模試を受けます。今回の初めて書いた小論文と比べてみて成長を見られるのが楽しみです。
2020年9月18日 by admin
課題研究成果発表会(校内)を行いました
○日 時 令和2年9月18日 金曜日 5・6・7限
○場 所 本校 大講義室他16教室
○対 象 全校生徒
9月18日 課題研究成果発表会(校内発表会)を行いました。密をさけるため17教室に分かれ、2部制で発表を行いました。愛媛大学法文学部・教育学部・社会共創学部・理学部・医学部・工学部・農学部の先生方にご指導いただき、3年生全員が約半年をかけて研究を行った成果をポスターにまとめました。
当日は1年生・2年生がそれぞれ自分の興味のあるテーマを選び、3年生の発表を見学しました。プロジェクターで投影したポスターを前に、3年生は少し緊張した面持ちではありましたが、簡潔にわかりやすく研究成果を伝えようとしていました。1・2年生は先輩の研究を熱心に聞き、積極的に質問していました。Web上では9/18~9/30まで音声付で公開され、たくさんの方に見ていただきました。ご指導下さった愛媛大学の先生方、本当にありがとうございました。
2020年9月16日 by admin
稲刈りを行いました
○日 時 令和2年9月16日(水) 13:30~16:05
○場 所 本校グラウンド南側水田
○対 象 1年生全員
当日の天候が心配されましたが、涼しい曇り空の中稲刈り実習を無事開催することができました。稲の重大害虫である「トビイロウンカ」による被害を一部受け、予定日より2週間程度前倒しでの実施となりました。今年度は臨時休校が長く続き、1年生全員で行った最初の学校行事が6月の田植え実習でした。
あれから3か月、逞しく成長した稲を自然の有難みを感じながら1つ1つ丁寧に刈り取りました。8月より、農業科の授業で共に学んでいる愛媛大学の留学生にも参加していただき、農業を通して実りある国際交流も行うことができました。稲刈り実習後は、学年全体でお米が食卓に届くまでの過程や農業を通した地域や人との繋がりの大切さを学びました。10月には収穫したお米を用いて収穫祭を行う予定です。
2020年9月14日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年9月14日(月)6、7時間目
○場 所 各教室(Zoomによるオンライン授業)
○対 象 1学年全員
○講 師 ルース・バージン先生(国際連携推進機構国際連携企画室)
「外国人:お客さんからおとなりさんへ」というテーマで講話をしていただきました。
はじめに「Help Us」という動画を見て、外国の方たちがどういうことに困っているかを知ることができました。
ルース・バージン先生ご自身の体験を交えてお話しいただき、文化には建物や言葉などの見える文化と、常識や価値観などの見えない文化があり、見えない文化の方が重要な要素であると説明していただきました。外国の方から見ると日本の「5分前行動」もその一つのようです。
また、外国の方に「分かりましたか」と聞くのではなく、内容を確認する方が良いということ、相手は英語を話す人とは限らないので英語で話すときも簡単な英語でゆっくり話すことなど、具体的にどうすれば良いかも教えていただきました。
特に、「私はあなたの話していることを知りたい」という気持ちが大切なので、分からない時には「分からない」とはっきり伝えながら積極的にコミュニケーションをとるべきだという教えは、外国の方たちとの交流で生かせると思います。多くの生徒が、英語をうまく話せないからと怖がらずに積極的に外国の方たちとコミュニケーションをとろう、と感じたのではないでしょうか。
2020年9月14日 by admin
理科部と農学部が開発協力した商品3種類がクラウドファンディングで販売開始されました
○日 時 令和2年9月14日(月) 12:00~
○場 所 クラウドファンディングMakuake
○対 象 理科部
理科部が本校畑寺果樹園より採集した酢酸菌(AiF40株)を用いて、本校理科部員、愛媛大学農学部、株式会社村要本店が協力して醸造した「にごり酢」を用いて開発した商品(ポン酢、飲むお酢×2種類)が、本日正午より販売開始されました。
AiF40 株は、ビタミンCの工業生産に用いられているGluconobacter属の一種で、一般的な食酢醸造に利用されているAcetobacter属とは異なる酢酸菌です。AiF40株も酢酸(お酢)を生産する酢酸菌ですが、他の株よりもワインのような甘酸っぱい芳香をもつ特徴があることから、今回の商品に用いることに決めました。新型コロナウイルスの影響から、開発後半の企画会議はWeb会議になるなど、困難もありました。また、天然の酢酸菌ですから、気温の変動に弱いなど、醸造初期にはさまざまな課題がありましたが、実験室での検討によりトラブルの原因を突き止め、最終的には村要本店の酢蔵の一角で伝統的な食酢醸造法「静置発酵」による醸造に成功しました。
商品開発、ラベルの作成、クラウドファンディング用の画像・BGM作成など、すべての作業に、本校理科部員と理科部卒業生、愛媛大学大学院農学研究科阿野嘉孝先生の研究室の学生さんたちが協力しています。醸造したお酢の量=商品の数に限りがありますので、応援購入ご希望の方はお早めにどうぞ!
販売、開発の詳細はこちら↓
https://www.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2020/09/20200910nigorisu.pdf
販売先はこちら↓
https://www.makuake.com/project/murayouhonten
創業明治18年醤油味噌食酢醸造元「株式会社村要本店」ホームページはこち↓
http://www.murayou.com/
2020年9月7日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年9月7日(月)6・7限
○場 所 各HR教室
○対 象 1学年全員
○講 師 愛媛大学農学部 山内 聡 先生
「自然界が作り出す有機化合物と農業における農薬」というテーマで講義をしていただきました。野菜などの残留農薬について心配している人が多いと思いますが、農薬は安全性、分解性、毒性などのチェックを受けたものが採用されているため、農薬について心配する必要はほとんどないそうです。また、それだけのチェックが必要であるため、農薬の開発には大変時間がかかります。
農薬よりもむしろ、植物(野菜)自体に含まれている有機化合物の量の方がはるかに多く、その種類も多いためその化合物の影響などは解明されていません。野菜の安全性は「昔から食べているから大丈夫だろう」という程度のことだそうです。
また、農業の方法については、どれが良いというわけではなく、野外での農業、植物工場、無農薬農業、農薬の使用などを同時に発展させていくことが食糧の安定的な供給のためには必要、ということでした。
生徒からの質問に対する答えとして、日本の農薬開発の手続きの仕方は海外と同じだけれども日本の検査能力は高くて安全性が高い、農学部を卒業して公務員になる人も多く、大学院を卒業した多くの学生は会社などの研究機関に就職をして社会に貢献している、などのお話を聞くことができました。
愛媛大学農学部は、建物が附属高校の隣にあり、愛媛大学の中でも最も身近な存在です。今回は、農学部ではどのような研究が行われているか、その先の進路はどうなっているのかも知ることができました。