2023年8月18日 by admin
理科部プラガールズ8月前半の活動報告
〇対 象 3年 村上陽向、近藤百々花
0 2年 門田未来、廣江実采、蔵野美結
0 1年 竹ノ内暁栞、垣内庵而
〇日 時 8月4日(金)~12日(土)
〇場 所 大阪市、新居浜市、東温市、名古屋市、岡山市、オンライン、本校
○8月5日(土)9:00~18:00 超異分野学会
幅広い分野の研究者が参加し、企業研究者も多く参加するリバネス主催「超異分野学会 大阪大会2023」で2件のポスター発表を行いました。2年生の「マイクロプラスチック調査の研究」と、3年生の「ミールワームの腸内細菌からプラスチック分解菌を探索する研究」です。質疑応答で多数の研究者から助言をいただき、研究の進展に繋がりました。また、様々なセッションを聴講して学びを深めることができました。また、何人かの大学研究者から共同研究の打診がありました。
○8月6日(日)9:00~16:00 かはく科学研究プレゼン大会
愛媛県総合科学博物館主催「第9回 中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会」に予備選考を通過した2件で出場しました。午前中はポスター部門で3年生の「プラスチックを餌に飼育したミールワームの腸内細菌を利用したプラごみ分解処理技術の開発」、午後はステージ部門で2年生の「松山市の海岸におけるマイクロプラスチック汚染の実態調査とその対策」で発表・質疑応答を行いました。閉会式で3年生の研究が愛媛県知事賞を、2年生の研究が愛媛県教育委員会教育長賞を受賞しました。
○8月7日(月)13:00~16:00 地域女性リーダー育成講座
東温市川内公民館で開催された愛媛県連合婦人会主催・愛媛県教育委員会後援「地域女性リーダー育成講座」で3年生による環境啓発講演を行いました。これは東温市婦人会からの依頼を受けて担当した研修会で、生徒が講師を勤めたものです。会場には100人以上の高齢者が集まり、生徒は2時間の講演中に一人の居眠りも出さない素晴らしい話術とパッションで、来賓の県教育委員会担当者から高く評価されました。
○8月8日(火)13:30~16:30 名古屋工業大学訪問
1・2年生で名古屋工業大学教授・神取秀樹先生を訪問しました。神取先生は、バクテリオロドプシン研究で国内の第一人者です。今年4月から始めた微生物型ロドプシンの研究でぶつかっていた疑問の多くに貴重な助言をいただき、新しい実験方法についても教えていただきました。研究室には工夫を凝らした測定装置が並び、留学生との英会話が飛び交う環境でした。
○8月9日(水)10:00~17:00 マリンチャレンジ中国・四国大会
岡山市で開催されたリバネス主催「マリンチャレンジプログラム中国・四国大会」に出場しました。これは日本財団の後援で「海に関する研究」を支援するプログラムで、今年4月に採択されてから研究者による定期的な遠隔指導を受けています。全国の指定校のうち中四国地区の10校が2月の全国大会出場をかけて競いました。審査により、2年生が発表した「光エネルギーを利用した海洋性細菌の色素変化」は全国大会の出場権を得ました。
○8月9日(水)13:00~17:00
日本化学会シンポジウム日本化学会主催「環境&化学教育シンポジウム」で3年生の村上さんがオンラインで研究発表を行いました。これは5月に開催された日本環境化学会主催「高校環境化学賞」で最優秀賞を受賞した際に、日本化学会の方から発表を求められたもので、「海洋性細菌を利用した海洋マイクロプラスチック汚染の解決に向けて」をオンラインで発表しました。会場からは「研究の楽しさをあらためて感じられる発表だった」という感想をいただきました。
○8月12日(土)10:00~12:00 サマー!エコキッズスクール
松山市主催「サマー!エコキッズスクール」への出展企画「プラガールズとプラスチックごみのことを学ぼう!」を担当し、本校生物室で小学生高学年の親子15組に1・2年生が環境啓発講義と体験学習の指導を行いました。当日は環境クイズ大会と研究紹介の後、マイクロプラスチック抽出体験、プラスチックの性質実験に取り組んでもらい、日立ハイテクから無償貸与中の電子顕微鏡観察体験も行いました。
2023年7月31日 by admin
全国高等学校総合文化祭に2チームが出場しました
〇対 象 理科部・プラガールズ:村上陽向、近藤百々花、廣江実采
0 課題研究・地学班:岡田愛生、斎藤遙香、モニャコバマサコ
〇日 時 7月29日(土)~31日(月)
〇場 所 鹿児島大学・郡元キャンパス、巡検先、谷山サザンホール
〇主 催 全国高等学校文化連盟
7月29日~31日に鹿児島県で開催された「第47回全国高等学校総合文化祭」自然科学部門に、本校から2チームが出場しました。昨年11月の愛媛県大会で愛媛県代表5チームに選ばれた2チームで、総合1位の理科部プラガールズがポスター部門に、地学1位の課題研究地学班が地学部門に出場しました。
7月28日(金)、午前中の学校見学会が終わってから学校を出発し、JRで7時間かけて鹿児島まで移動しました。初日の29日(土)は鹿児島大学での開会式の後、午後からポスター部門で1回目の発表と審査が行われました。30日(日)は午前中にポスター発表部門で2回目の審査と、地学部門での発表と審査が行われました。午後からはバスによる巡検研修が行われ、プラガールズは「シラス台地とその活用法について学ぶ」コースに、地学班は「霧島ジオパーク~火山が生み出した雄大な景観や自然について学ぶ~」コースに参加しました。愛媛県内ではできない貴重な体験となりました。最終日の31日(月)は会場を谷山サザンホールに移し、生徒交流会の後、鹿児島大学教授・半田利弘先生による記念講演「わかると納得する宇宙のダークサイド」を聴講しました。最後に表彰式・閉会式が行われ、理科部プラガールズが愛媛県で唯一の入賞となる奨励賞(4~8位)を受賞しました。各都道府県を代表するレベルの高い研究に多く接することができ、意欲的な全国の高校生と交流が進み、とても勉強になりました。
<発表テーマ>
ポスター部門「細菌由来の海洋生分解性プラスチックの実用化に向けて」
地学部門「絶滅生物の生活史戦略を推定する~白亜紀アンモナイトを例として~」
2023年7月13日 by admin
プラガールズが附属中学生に講義しました
○日 時 令和5年7月13日(木)16:30~17:15
○場 所 生物室
○対 象 理科部 2年 門田未来、廣江実采、蔵野美結
7月13日(木)放課後、愛媛大学教育学部附属中学校の課題研究「海洋汚染」班の生徒7人と担当の先生が本校を訪れ、プラガールズの2年生が海洋環境汚染に関する講義を行いました。身近な環境問題のクイズを交えながら研究内容の紹介を行い、日々の調査・研究活動を通して感じている環境問題の課題や、啓発活動を通して意識するようになった問題点について話しました。中学生からは対策に向けて有効な取り組みや今後の研究についての質問があり、理科部の活動を通して得られたことについても聞かれました。プラガールズ2年生メンバーは中学校まで人前で発表する機会がない人たちばかりだったので、今回のように発表する体験が増えることで、人に伝える力の向上に繋がっています。
2023年7月1日 by admin
東予郷土館でプラガールズ展が開催されています
○日 時 令和5年7月1日(土)~7月30日(日)10:00~18:00(月曜日休館)
○場 所 西条市立東予郷土館
7月1日から30日までの1か月間、西条市立東予郷土館のエントランスでプラガールズの研究・活動の紹介展示が行われています。東予郷土館はカブトガニの保全活動に取り組んでおり、その活動が今年3月の「三浦保環境賞」で大賞を受賞しました。その時にプラガールズは奨励賞を受賞し、表彰式の会場で環境啓発活動に協力しようということになりました。その一環として、東予郷土館でのプラガールズ展が実現しました。正面玄関を入ってすぐ右側にパネルが設置され、プラガールズの活動紹介、昨年の愛媛県高校総合文化祭で県代表になった研究ポスター(今月末の全国大会出場)、昨年12月のイオンエコワングランプリで内閣総理大臣賞を受賞したプレゼン内容、今年5月の高校環境化学賞で最優秀賞を受賞した研究ポスターが展示されています。机上には海岸で採集したマイクロプラスチックや海洋プラごみなどが置かれています。7月23日(日)午後はプラガールズによる市民向け環境講演会と研究発表を予定しています。機会があればご覧ください。
2023年6月24日 by admin
京都大学のSDGs問答にプラガールズが参加しました
〇対 象 理科部プラガールズ 3年 村上陽向
〇日 時 令和5年6月24日(土)14:00~16:00
〇場 所 生物室からオンライン(京都里山SDGsラボ「ことす」)
〇主 催 京都超SDGsコンソーシアム(京都大学大学院地球環境学堂)
京都大学などが開催する「第35回SDGs問答」にプラガールズの村上陽向さんがオンラインで参加しました。この日のテーマは「プラ問題研究の最前線」で、司会進行の京都大学大学院地球環境学堂の准教授・浅利美鈴先生から参加依頼を受けました。村上さん以外の発表者は、東北大学大学院教授・吉岡敏明先生、北海道大学大学院教授・大沼進先生、NPO法人副理事長・有地淑羽さんで、そこに一人高校生として参加させていただきました。発表者それぞれが取り組んでいる研究や活動を報告して、今後の環境問題の解決に向けての意見交換を行いました。最前線で活躍されている方々ばかりなので得るものが多く、今後の研究のヒントになる助言もいただけました。また、高校生の研究をきちんと評価していただき、対等の研究者として対応していただきました。
2023年5月31日 by admin
理科部の2チームが「高校環境化学賞」決勝に出場し、プラガールズが最優秀賞を受賞しました
〇日 時 令和5年5月31日(水)10:30~14:30
〇場 所 あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)
〇対 象 理科部 3年 村上陽向、近藤百々花、高尾実里
5月31日(水)に徳島市で開催された「高校環境化学賞」(日本環境化学会主催)の決勝に理科部の2チームが出場しました。エントリーした論文の審査で選ばれた研究11件の高校生が全国から集まり、ポスター発表・質疑応答を行いました。審査の結果、本校理科部のプラガールズの「海洋マイクロプラスチック汚染解決に向けた実態調査と海洋生分解性プラスチックの経済的生産方法の開発」が最優秀賞を、マツカサガイ班の「マツカサガイの水槽飼育方法の探索と高温耐性」が奨励賞を受賞しました。会場では「環境化学物質3学会合同大会」(日本環境化学会、日本環境毒性学会、環境ホルモン学会)が開催されていたため、大勢の専門の先生方と質疑応答を行う機会に恵まれ、研究を深めることができました。また、大学や企業の研究者の発表ポスターをたくさん見ることができました。
プラガールズには主催の日本環境化学会から学会誌への論文掲載依頼がありました。エントリーした論文を、質疑応答で受けた助言をもとに修正して提出し、掲載していただく予定です。また、日本化学会が夏に開催予定のシンポジウムから生徒に研究発表の依頼がありました。さまざまな先生方から注目される研究発表になっていたようです。
2023年5月12日 by admin
イオンエコワングランプリで内閣総理大臣賞を受賞したプラガールズの発表動画と特別対談が公開されました
〇対 象 理科部プラガールズ 3年 村上陽向、近藤百々花
昨年12月3日に東京の毎日ホールで開催された「第11回イオンエコワングランプリ最終審査会」(イオン1%クラブ・毎日新聞社共催、内閣府・文部科学省・環境省後援)の研究・専門部門で「内閣総理大臣賞」を受賞した理科部プラガールズの発表・質疑応答の審査会当日の動画が公開されました。次のURLの動画の1時間36分50秒~1時間48分30秒をご覧ください。(「第11回イオンエコワングランプリ」で検索も可)
https://www.youtube.com/watch?v=h3fphQllWew
また、「第11回イオンエコワングランプリ」の普及・啓発部門で内閣総理大臣賞を授賞した三重県立明野高校の生徒さん、審査員の五箇公一さん(国立環境研究所)とともに、3月27日に毎日新聞東京本社の会議室で特別対談が行われました。その時の対談記事が「イオンエコワングランプリ」HPのトピックスのページに掲載されました。次のURLからご覧ください。
https://www.eco-1-gp.jp/zadankai2023/index.html
2023年5月8日 by admin
理科部が地域の水路清掃と絶滅危惧種マツカサガイ保全に貢献しました
〇日 時 令和5年5月上旬
〇対 象 理科部員・理科部卒業生・愛媛大学生・大学院生・大学教員、
0 生物多様性センター職員、NPOスタッフ、地域の方々など
連休中、今年度も地域の水路清掃に理科部員が参加して、水路清掃のお手伝いをした後に、絶滅危惧種マツカサガイの調査・保全活動を行いました。天気予報通りの雨のおかげで、顔の泥と汗も流れ落ちてくれました。今年度は東予地域、中予地域の水路清掃のお手伝いをしていますが、参加者は高齢の方ばかり。今後持続していくには、中・高・大学生の力が必要ではないでしょうか。
県の希少野生動植物種マツカサガイですが、田植え前の清掃活動によって生息個体全体の少なくとも25%が毎年死んでいたと理科部では見積もっています。理科部の参加で、今年度も1個体も死なせることなく水路に戻し、希少生物のことを地域の方々に知っていただくことができました。環境や生物保護には、調査・啓蒙活動だけでなく、具体的な保全活動が欠かせません。理科部では今後も目の前の貝の命と環境を守りつつ、貝の寿命(マツカサガイの寿命は20年以上)がくるであろう15年後まで、この清掃と調査を継続し、生息個体の数、大きさ、齢構成がどのように変化していくか追跡します。
2023年4月19日 by admin
理科部が県の生物保護事業に協力し、事業を成功させました
〇日 時 3月末
〇対 象 理科部 マツカサガイ班
昨年度秋に、愛媛県から緊急避難に協力して欲しいと依頼され、本校で保護・飼育し続けていたマツカサガイを、無事に生息地に戻すことができました。マツカサガイは、愛媛県の希少野生動植物種に指定されており、今県内で最も絶滅の可能性が高い生物です。とある生息地の環境が変化したため、理科部員と県の生物多様性センター職員、愛媛大学の学生・大学院生・大学教員にもお手伝いいただいて救出し、これまで附属高校で飼育してきました。この貝の水槽飼育は非常に困難とされ、理科部以外では長期飼育ができません。今回は4ヶ月以上に及ぶ緊急避難を、98.6%という高い生存率で終了することができました。環境が回復した生息地に戻すにしても、その生息地は難易度が高く、十分な準備が必要で、日の出前のわずかな時間しか、放流チャンスがありませんでしたが、無事成功させることができました。この地域唯一の個体群ですので、これからも生き続けて欲しいと願っています。4月、5月には、愛媛県の依頼により、他の2か所の緊急避難も予定されています。
2023年4月13日 by admin
理科部が日本農芸化学会2023のジュニア農芸化学会で銀賞を受賞しました
〇日 時 令和5年3月14日(火)
〇対 象 理科部 2年 渡部亜弥
課題研究に取り組み、全国の高校からエントリーした中から選抜された83チームが参加した日本農芸化学会広島大会ジュニア農芸化学会において、理科部渡部亜弥さんが銀賞(2位)を受賞しました。愛媛大学農学部の先生のご指導を受けながら、2年間酢酸菌を培養し、その遺伝的な変異と、その結果現れた形質の変化について個人研究に打ち込んだ成果です。惜しくも1位(金賞)は逃しましたが、朝から午後まで、学会に参加した専門家から今後の研究に役立つアドバイスを数多く受け、大変有意義な会になったようです。渡部さんは3年生になってからも、引き続き研究を続ける予定です。