2021年6月21日 by admin
理科部の研究対象とする希少野生生物に対して、愛媛県の保護管理事業計画が告示されました
〇日 時 令和3年6月21日
○場 所 愛媛県報
○対 象 愛媛県民
理科部では、マツカサガイという淡水性大型二枚貝の保全活動に取り組んでいます。私たちの活動目標が、愛媛県報第210号にて愛媛県告示第729号、730号、731号として登載されました。
かつては小さな河川で暮らしていたこれらの貝は、現代ではそのほとんどが改修された農業用水路に生息するようになりました。これらの保全は近年海外でも注目され、盛んに研究されるようになってきましたが、我が国ではあまり盛んとはいえません。餌や飼育方法が未だ不明なことや、貝の寿命が30年から種によっては130年程度と長いために、その危機的状況に気が付くのが遅れたのも原因の一つです。小さな淡水魚であるタナゴ類は生きた大型二枚貝に産卵するため、貝が絶滅すると全てのタナゴ類も絶滅します。一方、ふ化した二枚貝の幼生は、ふ化直後に必ずハゼの仲間に寄生しなければ、稚貝になることができずに死んでしまいます。戦後進めてきた水路の改修事業は、こうした生物同士のつながりに配慮したものではなかったため、令和の時代になって地域絶滅として現れ始めています。理科部では今回告示の目標・計画に対して具体的な調査・研究・技術開発を行い、その成果は愛媛県や愛媛大学を初めとする関係諸機関と共有されます。これらの目標を達成し、最終的には我が国の河川や農業用水路の改修、魚類の移動に対する認識のあり方を変えるため、理科部の研究は続きます。
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