2020年11月16日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年11月16日(月)6、7時間目
○対 象 1学年全員
○講 師 小助川 元太 先生(愛媛大学教育学部)
今回は河野氏の物語である『予章記』について講義をしていただきました。内容は以下の通りです。
『予章記』のような作品は他の地域にはなく、愛媛が誇るべき貴重な古典文学である。
越智益躬(ますみ)が朝鮮半島から攻めてきた鉄人を倒した英雄として描かれている場面はギリシャ神話のアキレウスの話と似ている。このことから、瀬戸内海を拠点とした豪族だった河野氏は交易などで海外に精通していた可能性が考えられる。また、中国大陸や朝鮮半島との緊張関係は昔からあったということや、中世の日本人が異国の人に抱くイメージは恐ろしいもの、得体の知れないものというものだったと考えられる。
史実は記録として残っているものから分かる客観的な情報であるが、物語は記録を基に後の時代の人がその出来事を解釈したものである。古典文学はたとえ事実に基づいていても作者の思いやその時代特有の物の見方が反映されている。一貫したテーマに合わないことは削除されたり変えられたりすることもあるが、古典文学を読むことは時代を超えてそこに生きた人たちと交流することであり素晴らしいことだ。
教育学部について・・・医学部と並ぶ目的学部である。教員は営利目的ではなく、生徒の成長を願い、人の気持ちを考えて臨機応変に対応できることが望まれる。AIでは代替できない職業である。
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