2022年10月17日 by admin
第6回グローバル・スタディーズⅠを行いました
○日 時 令和4年10月12日水曜日6・7限
○場 所 教室(オンラインによる実施)
○対 象 第2学年
○講 師 愛媛大学法文学部 楢林建司 先生
愛媛大学法文学部の楢林建司先生より、「生物多様性について考える」というテーマでご講義をしていただきました。
はじめに、楢林先生が愛媛大学の学生を引率して、9月に実施されたタイでの研修についてのお話をしていただきました。タイで醤油やレトルト食品を販売しているヤマモリという食品会社と、一般向けの環境学習施設であるトヨタグリーンタウンを訪問されたそうです。また、エメラルド寺院を訪問したり、パンヤピワット経営大学の学生との交流をしたりと文化研修もされたそうです。コロナ禍の研修ということで、念入りに事前準備をして実施されたとのことでした。
つぎに、生き物たちの豊かな個性とつながりについてお話していただいきました。生物の多様性には、生体系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性の3つのレベルの多様性があり、現在では、この生物多様性に危機が迫っており、このグローバルな問題に対処するために作られたのが生物多様性条約です。2018年時点で、194カ国とパレスチナが参加しており、インターナショナルな取組が行われています。ここで、先生から「インターナショナル」と「グローバル」という言葉について、「グローバル」は国境を意識しないが「インターナショナル」は国境の存在を前提としている、というお話があり、この似ている2つの言葉の違いに改めて気付かされました。さらに、国家としての取組みだけでなく、愛媛県も2011年12月に「生物多様性えひめ戦略」を制定して独自に取り組んでいます。こういった取組みは国民の民意が反映されなければならず、国民やNGO等のしっかりとした関与が重要となってきます。