2025年7月7日 by admin
産業社会と人間の授業を行いました
〇日 時 令和7年7月7日(月)6・7限目
〇場 所 多目的学習室
〇対 象 第1学年
〇講 師 愛媛大学長 仁科 弘重 先生
本日の「産業社会と人間」の授業では、愛媛大学長を講師にお迎えし、「社会システムの再構築に参画しよう」という演題で講演をしていただきました。講演では、世界競争力ランキングにおける日本の順位の低下や、OECD諸国の中でも最下位に位置する一人当たり労働生産性の問題など、日本が抱える深刻な社会的課題について、データをもとにわかりやすく解説いただきました。また、日本は人口100万人あたりの修士号以上の取得者数が他国と比べて低水準であり、OJT以外の人材投資や成人の学び直しの機会も乏しい現状が示されました。さらに、教育への公的支出の少なさや、私費負担の高さといった高等教育の課題も挙げられました。特に、急速な少子化の進行により、日本は「初めて人口が減る社会」を迎えており、その中で私たちがどう生き、学び、支え合っていくのかが問われていると説明いただきました。学長は、地方の国立大学としての役割や、人生100年時代における学びの重要性、そして地域と大学の関わりについても語られ、生徒にとって自らの進路や社会との関わりを考える貴重な学びの場となりました。