2022年11月16日 by admin
グローバル・スタディーズを行いました
○日 時 令和4年11月16日(水)6・7限
○場 所 各教室(Zoomによる遠隔授業)
○対 象 2年生全員
○講 師 愛媛大学法文学部 山本與隆 先生
本日は、『現代文化とテクノロジー』というテーマで愛媛大学法文学部の山本與隆先生より、以下の通り講義をしていただきました。
「文化」とは、それぞれの民族・地域・社会に固有の精神的なものであるのに対し、「文明」とは技術・機械の発達や社会制度の整備などによって生活を豊かにするものと言えます。一方、現在グローバル化が進んでいるが、グローバル化とは、「地域の固有性を有する文化を文明化すること」と解釈できます。したがって、グローバル化が進展すると文明は拡大するが、文化は衰退することになります。
グローバライゼーションは科学の発達や文明の進展とほぼ同じであり、これを推し進めているのはグローバル企業です。「株式会社」は超国家的な存在であり、グローバリズムは国民国家的な「文化」に敵対するもので、グローバライゼーションによって世界中の文化は均質化されつつあります。例えばマクドナルドは、世界のあらゆるところにあり、ハンバーガーが世界に広がっています。同じ物が世界にいきわたって生活の一部となりつつあり、このことは「文化帝国主義」を象徴していると言えます。味覚の嗜好がアメリカ的なものにシフトしていき、日本においても、日本の食文化の象徴の一つである米の消費の低下につながっている。グローバル化によって失われるものもあるということを知っていて欲しいとおっしゃっていました。デジタル機器に頼り切らず、自分たちで考える力、固有の文化を守り、新たに創造していく力を身に付けていく必要があります。
デジタル機器をうまく使いながら、記憶力を優位にする紙に触れて「書く」という作業もおろそかにしてはいけません。文化の重要な部分は守るべきであり、グローバル化とテクノロジー化の中にあっても、大地に足を付けて自分たちの固有の文化を見失わないように自分自身で考えることが大切であるとおっしゃっていました。
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