
2025年12月3日 by admin
産業社会と人間の授業を行いました
○日 時 令和7年12月3日(水)6・7限目
○場 所 多目的教室
○対 象 第1学年
○講 師 愛媛大学教育学部 井上昌善 先生
本日は、教育学部の井上昌善先生から、「愛媛の歴史」をテーマに、地域教材・授業づくりを進める際のポイントや思考を深めるための方法についてご講義をいただきました。「いきなりですが!!みなさん恋をしていますか!?」という先生の予期せぬ問いかけに、その場の雰囲気が活気づきました。そして、初恋という言葉を使って皆で疑問文を考え作りました。「初恋はいつ」、「初恋の相手は誰」、「どこで出会ったの」、「初恋って何色」、「どのように始まったの」など、5W1Hで思考を深め、考えたことを表現することが大事であること、また、これらの問いを例にして、子どもの『思考の深まり』(授業実践の発問設定の順序)と教師による『教材研究』(授業開発の発問設定の順序)の問いの構造が逆になるということも教わりました。後半は、地域教材を取り扱った歴史授業の事例として、道後温泉の改修事業について、お話をしていただきました。1894年に道後温泉本館を建築した伊佐庭如矢は、「なぜ道後温泉を回収しようと思ったのか」、「道後温泉をどのように新しくしたのか」、「改修によって人々の生活にどのような影響があるのか」、「改修の決定はどのように行われたのか」、「建設費用はどうやって集めたのか」、これらの自分の考えた意見をより説得力のある意見にするために、「当時の社会の様子」、「集客のための取組」、「改修による地域への影響」、「計画を伝えるための方法」、「町民は協力してくれたのか」を資料を基に理解し考えていくことの重要性を教えていただきました。地域教材・授業づくりのおもしろさを考えることができました。他にも、多面的多角的に考えることや学び方をメタ認知から考えることの大切さなどを教えていただきました。井上先生、本日は楽しく実りあるお話をたくさん聞かせていただき、誠にありがとうございました。