2024年12月4日 by admin
グローバル・スタディーズⅠを行いました
○ 日 時 令和6年12月4日(水)6・7限
○ 場 所 大講義室
○ 対 象 第2学年
○ 講 師 愛媛大学 農学部生物環境学科 上谷 浩一 先生
今日のグローバル・スタディーズⅠは、「人間と自然の共存」と題して、愛媛大学農学部生物環境学科の上谷浩一先生にご講演をいただきました。まず、森林資源学コースの9つの教育分野(研究室)について説明があり、愛媛大学は自然科学分野から社会科学分野までの幅広い学びができる大学であると紹介されました。先生が所属されている森林資源学コースでは、フィールドワークとラボワークを駆使して、遺伝学的な手法を生物の保全や森林の修復に役立てる研究を行っているそうです。現在人類が取り組むべき共通課題として、気候変動問題、エネルギー問題、環境問題があげられます。愛媛大学農学部の演習林では、森林の生物多様性やカーボンニュートラルへの貢献、森林が支える地域の気候レジリエンスなどSDGsを意識してヒトと自然の交差する領域における自然を基盤とした持続的利用を考える研究が行われていることを知りました。続いて人類の転換点についてお話がありました。農耕革命として、農耕や牧畜を行うことで定住が可能になったこと。その後、科学が発展し産業革命により生産活動の中心が農業から工業へ移行し、農業革命により農業が効率化され生産量が拡大されたこと。国際化の加速や工業化のさらなる深化により、環境破壊が進行し、化石燃料への過度の依存から脱却が叫ばれていることなどが説明されました。講義の途中に、「パーム油が使われている身近な製品を探してみよう」と出題され、検索してみると、植物油やマーガリン、ショートニング、界面活性剤など数多くの製品に使われていることがわかりました。文明社会は、人類の富や幸せをもたらしてくれますが、その一方で、戦争や伝染病、一般的疾患、エネルギー問題、環境問題など様々な新たな問題も生まれている。「生物多様性」ひとつを取り上げても立場立場、価値観によって意見が異なってくるということ。人為的干渉によって生存している動植物の存在などがあるということなど、いろいろ考えさせられました。ご多用の中、上谷浩一先生、ご講演ありがとうございました。
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