2023年1月30日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
〇日 時 令和5年1月30日(月)
〇場 所 各HR教室
〇対 象 第1学年
〇講 師 愛媛大学農学部 八丈野 孝 先生
SDGs伊豫学の授業で、愛媛大学農学部の八丈野 孝先生による講座「作物病害のパンデミック~愛媛は大丈夫か?~」を実施しました。
はじめに八丈野先生から大学での研究や、理系の研究者になるために必要な資質についてお話がありました。進路について真剣に考える時期を迎えている1年生にとって貴重なお話を聞くことができました。
先生の専門である植物は、動物と違って移動ができない=病原菌や悪環境から逃げられないことから、動物よりも遺伝子を圧倒的に多く持ち、様々な環境因子に対応できます。作物の重大被害の例としては、稲のイネいもち病、紅まどんななどの柑橘のカンキツかいよう病、バナナのフザリウム萎凋病があり、その中でもバナナは何十年後にはこの世から消えてしまう可能性もあること、また柑橘グリーニング病という柑橘の病気が鹿児島まで上昇中で、愛媛・九州に上陸すると柑橘産業が壊滅する危機に直面していることを知りました。また歴史をさかのぼるとこのようなことは今に始まったことではなくアイルランド大飢饉(1845~1852)を引き起こし、人類の歴史を変えたジャガイモ疫病など植物の病気は人の生活に非常に大きな影響をもたらしたことを知りました。
最後に、先生から「かんきつ黒点病の新種は愛大附属高校の柑橘の葉っぱから見つかった」という話もありました。先生のおっしゃった通り、「身近なところに新発見がある」、「未来で何が必要になるかはだれも予測できない」そんな時代が到来していることを強く実感した講義となりました。
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