2021年12月1日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和3年12月1日(水)5、6時限目
○場 所 各教室(オンライン授業)
○対 象 1学年全員
○講 師 愛媛大学社会共創学部 山本 智規 先生
本日は「農林水産業の未来」というテーマで愛媛大学社会共創学部の山本智規先生にオンラインで講義をしていただきました。
世界の人口は今後も増え続けると予測されており、食糧産業は右肩上がりで成長する産業なのに、日本に限っては衰退しています。就農人口は減少が続いており、そのほとんどが高齢者であるためだそうです。農業の自動化を進めて、農林水産業を発展させることは経済的に良いだけでなく、人口が増加する中、「飢餓をなくす」ことにもなります。
農業自動化技術については、愛媛には世界的に有名な企業もあり、ICT、ロボット、センサー技術などを駆使し、機械化、自動化が進んでいるけれども、最先端の機械は値段が高いため、大規模に事業を行っているところでしか使われていないということでした。
また、農林水産業の生産量減少の問題を解決すべく愛媛大学で行われている、いけす網清掃用ロボットの研究についても紹介していただいきました。自律で動く、安くて静かな「いけすのルンバ」を目指して研究をされており、現場の「あれが欲しい」を研究の場が取り入れることが大事だと分かりました。
6時限目には「新しい農林水産用ロボット」についてグループでアイデアを出し合い、「船を無人化する」や、「みかん収穫ロボット」など様々なアイデアが出ました。現在、政府は農林水産業へのロボット技術の応用を推進しており、急斜面の除草ロボットやいちご収穫ロボットなどが開発されているそうです。こういった分野に興味のある人は社会共創学部や工学部で学ぶことができるということでした。
2021年12月1日 by admin
グローバル・スタディーズⅠを行いました
○日 時 令和3年12月1日 水曜日 6・7限
○場 所 HR教室(オンライン)
○対 象 2年生全員
○講 師 愛媛大学 国際連携推進機構 小林 修 先生
「高校生として、今すぐ取り組む「SDGs」~足下から世界とつながる方法~」というテーマで講義を受けました。SDGsとは、国連加盟国193か国が全会一致で採択したもので、「誰一人取り残さない」ことを基本理念とした、2030年までに17目標と169ターゲットを目指すものです。小林先生の人生史の紹介を通してVUCA時代をどのように生きるか、コロナ禍における世界のワクチン供給の国家間格差や、COP26を通した先進国と途上国の意識の違いが説明されました。そして、2年前にグレタさんが16歳の時に国連で行った演説や彼女のドキュメント映画を例に、「おかしいと思ったら行動に移す」ことの重要性が強調されました。
二酸化炭素排出による地球温暖化がこのまま進むと、平均気温が2030年に1.5℃、2050年に2.8℃上昇し、気象変動による災害の増加が懸念されます。他の先進国と比較して日本では経済優先で環境保全意識が低いことが取り上げられたが、それは40歳以上に顕著で20~30歳代の若い世代では異なるので、だからこそ若い世代が声を出さないといけないと強調されました。日本におけるアンケート調査によると、他国の環境保全に対する取組を応援しても、自分たちの変化は望まないという「人任せ」の問題点も指摘されました。国ごとの意見は対立しても、地球全体としての目標は同じなので国際協力が重要なのだということを、生徒は十分に理解できたようです。
生徒からの質問も積極的に出され、我が国が経済優先になっている理由として、その背景には日本が経済的に落ち目で先進国から脱落しつつある現状が説明され、生徒は驚いていました。また、地球環境のために人類が存在することに疑問の意見が出たが、人類存続の問題としてSDGsに取り組むのだという説明がなされました。小林先生からは教育の重要性が強調され、生徒にもその想いが伝わったようです。