2020年9月7日 by admin
SDGs伊豫学の授業を行いました
○日 時 令和2年9月7日(月)6・7限
○場 所 各HR教室
○対 象 1学年全員
○講 師 愛媛大学農学部 山内 聡 先生
「自然界が作り出す有機化合物と農業における農薬」というテーマで講義をしていただきました。野菜などの残留農薬について心配している人が多いと思いますが、農薬は安全性、分解性、毒性などのチェックを受けたものが採用されているため、農薬について心配する必要はほとんどないそうです。また、それだけのチェックが必要であるため、農薬の開発には大変時間がかかります。
農薬よりもむしろ、植物(野菜)自体に含まれている有機化合物の量の方がはるかに多く、その種類も多いためその化合物の影響などは解明されていません。野菜の安全性は「昔から食べているから大丈夫だろう」という程度のことだそうです。
また、農業の方法については、どれが良いというわけではなく、野外での農業、植物工場、無農薬農業、農薬の使用などを同時に発展させていくことが食糧の安定的な供給のためには必要、ということでした。
生徒からの質問に対する答えとして、日本の農薬開発の手続きの仕方は海外と同じだけれども日本の検査能力は高くて安全性が高い、農学部を卒業して公務員になる人も多く、大学院を卒業した多くの学生は会社などの研究機関に就職をして社会に貢献している、などのお話を聞くことができました。
愛媛大学農学部は、建物が附属高校の隣にあり、愛媛大学の中でも最も身近な存在です。今回は、農学部ではどのような研究が行われているか、その先の進路はどうなっているのかも知ることができました。