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【1年生】産業社会と人間の授業を行いました

2025年9月22日 by admin

産業社会と人間の授業を行いました

〇日 時    令和7年9月22日(月)6・7限目
〇場 所    多目的教室
〇対 象    第1学年
〇講 師    愛媛大学法文学部 中川 未来 先生

愛媛大学法文学部の中川未来先生をお招きし、「地域の『記憶』を保全し、継承すること」と題した講義をしていただきました。
はじめに「歴史資料とは何だろう」をテーマに、どれが「歴史資料」として使えるのか、そしてその理由についてグループで話し合い、発表しました。中川先生からは、「文化財」とは国や自治体から指定を受けた仏像・建築物・絵画などに限らず、ありふれた古文書や写真、書物、民家や民具もまた、地域社会の歴史やそこに生きた人々の営みを今に伝える大切な文化財であると教えていただきました。
さらに、「災害が発生した時、真っ先に何を持ち出すか」などの問いかけを通じて、生徒一人ひとりの意見を引き出していただきました。2011年の東日本大震災では、がれきの中から個人の思い出の品々を寄り分けて残す取り組みが行われたこと、また2018年の西日本豪雨では被災した文化財を救出・保全する活動が展開されたことなども紹介してくださいました。
「アルバムは水にぬれても干せば大丈夫」「写真を残すことが被災者の心の回復につながる」という先生の言葉は、生徒たちに強い印象を残しました。
最後に、中川先生は「文化財とは、個人・家族・社会の記憶をつなぐものであり、水道や電気、ガス、道路と同じく、社会の持続に不可欠な社会的インフラストラクチャである」と語られました。文化財が伝える「記憶」を、これからの地域社会づくりにどのように生かしていくか、生徒全員で考える貴重な機会となりました。

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