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【1年生】産業社会と人間の授業を行いました

2024年9月2日 by admin

産業社会と人間の授業を行いました

○日 時    令和6年9月2日(月)6・7限目
○場 所    多目的室
○対 象    第1学年
○講 師    愛媛大学法文学部 中川 未来 先生

6・7限目に愛媛大学法文学部の中川未来先生から、「地域の『記憶』を保全し、継承すること」と題して講義をしていただきました。アイスブレイクでは、どれが「歴史資料」として使えるか、それはなぜか、グループで話し合いました。2009年に撮影された小学校の卒業写真も1945年に撮影されたチャーチルの写真も「歴史資料」になる、西郷隆盛が家族に宛てた手紙も、個人が家族に宛てた手紙も「歴史資料」になる、有名であろうが無名であろうが歴史的価値は同じであるということに驚きました。私たちが生活している地域社会には、数多くの歴史的資料・文化財が存在していること、「文化財」とは、評価が定まり、国や自治体から指定を受けた仏像や建築物、絵画等だけに限らず、ありふれた古文書や写真、書物、また、民家や民具も、地域社会、そしてそこに生きた姿を今に伝える大切な文化財であることを教えていただきました。2011年の東日本大震災では、がれきの中から個人の思い出の品々を寄り分けて残していくことが当然のこととして行われたそうです。2018年の西日本豪雨で被災した文化財を救出し、保全する取組も紹介していただきました。「アルバムは水にぬれてもとにかく干せば大丈夫」、「写真を残すことが被災された方々の心の回復につながる」という言葉が、強く印象に残りました。写真は自分がこれまで歩んできた人生、家族や地域とのつながりを再認識させる大切なもので、実際に、何とか写真を残そうと、懸命に、時間をかけて作業を行ったり、また、被災した文書・資料等を三崎漁協の冷蔵庫に一時保管し、4,5年という長い時間をかけて、元に戻し、保管したり、多くの方々の懸命な姿や苦労を見て感銘を受けました。「文化財とは、個人と家族、社会の記憶をつなぐもの、水道や電気、ガス、道路と同じく社会の持続にとって不可欠な社会のインフラストラクチャである」とも教えていただきました。文化財が伝える「記憶」をこれからの地域社会づくりにいかに生かせるか、皆で考えることができました。中川先生、本日は楽しく有意義なお話をしていただき、大変にありがとうございました。

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