2019年11月8日 by admin
グローバル・スタディーズを行いました
○日 時 令和元年11月8日金曜日6・7限
○場 所 本校多目的学習室
○対 象 2年生全員
○講 師 愛媛大学 沿岸環境科学研究センター 鈴木 聡 先生
「世界を揺るがす薬剤耐性菌問題と海~海に流れ出た細菌・遺伝子の運命は?~」というテーマでお話をしていただきました。まず始めに生命の起源や細菌の進化、微生物について教えていただきました。私たちの飲料水の中にも100~1000個/mlの微生物がいると知って驚きました。しかし一般的なイメージとは異なり、人間の体に害をなす微生物はごく一部であり、ほとんどの微生物は環境を維持するために働いているそうです。またごく一部は病原性をもっており、感染症などを引き起こしているということです。
次に感染症との戦いの歴史について解説していただきました。これまでに様々な抗生物質が作られ多くの患者が救われてきた一方で、薬剤耐性菌が発生し、増殖・拡散することによって、世界中に薬の効かない感染症が広まり、日本でも毎年、薬剤耐性菌の院内感染よって亡くなる方がいるそうです。薬剤耐性菌が生まれるのは病院など薬剤を多く使う場所であり、最終的に海に流れ出ていくそうです。一般的に細菌は海の中で原生生物に食べられ分解されますが、耐性菌はその一部が海の中に残ってしまい他の生き物の遺伝子と混ざり合うことによって、最終的に人間に戻ってくる可能性があるそうです。海の環境からの目に見えない「遺伝子環流リスク」について、現在関心が高まっているということを学びました。
講義の後半では、グループディスカッションを行いました。「1問題は何か。何を知る必要があるか。」「2『発生』『拡散』の防止は可能か。」「『技術的対処』として何がある?」「日本が今できることは?」の4つの問いの中から一つ選び、グループで話し合いをしました。高校生ならではのフレッシュな意見が飛び交い、大変有意義な時間となりました。
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